venvを用いたPython環境の構築

1.背景

これまでcondaやpipでさまざまなパッケージをインストールしてきましたが、環境がごちゃ混ぜになってしまったので、一から作り直すことにしました。
初期化にあたり、
・環境をコピーできるように仮想環境で管理したい。
・なるべく余計なソフトは入れたくない。
・会社と同じ環境で使いたいので、商用利用にお金がかかるのは使いたくない
・Python2系は使わない
・WindowsとLinux(Ubuntu)両方で使える

以上から、Pythonの標準のvenvで管理することにしました。

環境のイメージ

2.インストールパッケージの確認

削除する前に、インストールしているパッケージを確認しておきます。
pipでインストールしたパッケージ一覧

pip list

condaでインストールしたパッケージ一覧

conda list

3.環境の削除

AnacondaとPythonの完全なアンインストール方法は、下記のサイトなどで紹介されているので、これに従って行います。
・Windows
Windows10でAnaconda/Minicondaをアンインストールする方法
Pythonを完全にアンインストールする方法(Windows)
・Linux(Ubuntu)
[Ubuntu] ウザくなったので Anaconda (アナコンダ) をアンインストールした。

4.Pythonのインストール

Pythonのインストールも下記のサイトなどで紹介されているので、これに従います。
複数のPythonをインストールする場合は、PATHで指定する形になります。
・Windows
Windows版Pythonのインストール
・Linux(Ubuntu)
Ubuntu環境のPython

5.venvでのパッケージインストール

仮想環境を構築します。
下記では作業フォルダにdevelopフォルダが出来上がり、仮想環境に入るために毎回その中のアクティベーションを行います。
・Windows

python -m venv develop
develop\Scripts\activate

・Linux(Ubuntu)

python -m venv develop
source develop/Scripts/activate

アクティベーションが完了すると、コンソールの頭に(develop)と表示されます。その後、pip installでインストールしていきます。

6.他環境へのコピー方法

下記のコマンドでインストールしたパッケージリストを出力します。

pip freeze > requirements.txt

その後、インストールしたい環境にrequirements.txtを持っていき、下記を実行します。

pip install -r requirements.txt

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